過去活動レポート

Past Report

石巻市北上地区における遊びをテーマにした聞き取り調査(第二回)を行いました

石巻市北上地区における遊びをテーマにした聞き取り調査を行いました(2013年3月12日)

3月8日から9日にかけて,石巻市の北上地区で遊びをテーマにした聞き取り調査を実施しました。本事業は宮城大学との大学間連携事業の一環として実施したもので,地元の橋浦小学校や北上プレーパーク有志の会とも連携して取り組みました。参加した学生は1年生の顧珊さん,武田泰葉さん,冨井貴之くんの3名でした。

実践の概要ですが,まず初日は石巻市立橋浦小学校の小山校長先生と6年生担任の加藤先生にお話を伺いました。ここの学校は裏山を有しており,学校と裏山をセットで遊び場として整備するとともに学校から裏山への避難路としても活用されています。津波防災まちづくりが活発な淡路島で有用な知見だと思い,その成立要件や活動内容について詳細を教えていただきました。その他にも「新しい学校をつくる際には教員の意見をもっと聞く必要があると思います。どこに黒板を置くべきか,どこに電気のスイッチを設置すべきか,そういうことは教員でないと分かりません。まちづくりもそこを使う人の意見を聞いて進めてほしい」「これまで生きる力を身につけることを我々は教えてきました。これからは生きのびる力を教えていきたい」などの話が印象に残りました。

次に仮設にっこりサンパーク団地の集会室にお邪魔しそこに居合わせた50代の女性6名とお話することができました。皆さん,北上地区へ嫁いでこられているので北上の遊びの話ではありませんでしたが,それぞれ地元の遊びについてわいわい語り合いました。大きい子が小さい子の面倒をよく見ていたこと,親の仕事を手伝う中で色んなことを学んだこと,季節ごとの遊びなど,多くの話を聞くことができました。また長尾地区のまちづくり委員会委員の武山さんにもお話を伺うことができ,「遊びのような楽しい話で地域を盛り上げてほしい」と激励のお言葉をいただきました。

そして夜になり,遊びをテーマにした聞き取りを兼ねた飲み会を開催しました。地元の方々13名にご参加いただき,「山学校」という北上地域に昔あった遊びについて色んなお話を伺いました。「イナゴを採って1kg800円で売っていた」(動植物を採取して販売するバイトが多い),「田んぼでスキーやアイスホッケーをしていた」(温暖化で出来なくなってきている遊びがある),「飯野川あたりまで自転車に乗って遊びに行っていた」(行動範囲が広い),「春は山菜,夏はシジミ,秋はアケビ」(食で地域の季節感を知る)などなど。参加された長尾地区の武山さんが「子どもの頃の遊んだ経験は今に繋がっている」とおっしゃっていたことが印象的でした。今後これらをまとめて北上地区の遊びのガイドブックづくりをしていく予定で「また来いよ!」とありがたいお言葉もいただけました。

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 3月9日

9日は朝から橋浦小学校の裏山で北上プレーパーク有志の会の方々と一緒にプレーパークをしました。と同時に子どもたちが裏山で秘密基地や好きな場所を案内してくれたりもしました。形が芸術的な朽木のある場所や切り株があって座れるところなどで,共通していたのはどこも集落や北上川や山並みが眺められる視点場であったこと。子どもたちの北上地区に対する愛情を感じ取ることができました。


以上のような今回の取り組みを通じて思ったことは,「自然遊び」や「花壇づくり」など誰もが一度は経験したことのある活動は多くの生活者が思いを重ねやすく参加がしやすいことで,そういった活動の専門性を磨く必要がコミュニティに関わる専門家には必要だと感じました。またワークショップでは本音で陽気に話ができる場づくりを行うことも重要だと思いました。今回の取り組みを通じて住民の方々から多くのヒントをいただきました。今後はそれらの意見を踏まえて北上地区のさらなる魅力づくりに取り組んでいきたいと思います。(グリーンデザイン班 嶽山洋志)

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